目が四つあれば良いのにとよく思う。
”InstagramやXに旅の写真を載せないのは自分が楽しめたら良いからだ。他に見せるためでは無いから。”(ナマケモノ哲学/ジェニファー・マッカトニーさん)
旅先や素敵な料理をいただくときについ写真を撮る。料理の写真の時は目は二つのままで良いのだが、旅先で船に乗ったり電車の車窓から景色を見るときに思う。
つい、スマホで動画や写真を撮るのにいっぱいになってしまう。レンズ越しに景色を見る羽目になる。
本来は感じる空気とか、瞬きしている間に飛んでいく鳥たち、さわやかな香りとか。目や鼻や耳に同時に入り込んでくる贅沢な情報を感じるのが素晴らしいことなのに。
そして、私の目はどちらかと言えばスマホ担当になりがちだと思う。
Instagramなどに投稿することもあるが、ほぼ大半が幾年か経ったあとに振り返ったりするためであることが多い。
上記の文章を読んで、もう少しリアルの景色を楽しむことを意識しようと思った。
InstagramやXにキラキラした世界を投稿する心理は、子供の時に「バッタを持って帰ってお父さんに見せよう」「おりがみで折った鶴を持って帰ってお母さんに見せよう」の心理がそのまま発達したものに近い気がする。
幼い頃は自分を取り巻く世界が違うから、家族から褒められる(=いいね)をもらうだけでも十分に嬉しかった。
そうして大人になって、SNSを知って、不特定多数の人から褒められたくなる心理(=いいねの数にこだわる)
心理学を勉強していないので、私の思った事象や感情に名前があるのかもしれない。
SNSは毒だなと、最近思っているうちの一つのお話です。